メイクは自分にとって「武装」であり「救い」だった NO MORE RULES.

メイクは自分にとって「武装」であり「救い」だった NO MORE RULES.

メイクは自分にとって「武装」であり「救い」だった NO MORE RULES.

vol.15 #02 前田拳太郎

vol.15 #02 前田拳太郎

vol.15 #02 前田拳太郎

多彩な役を演じる気鋭の俳優として脚光を集める一方で、プライベートでメイクを楽しむ様子をメディアやSNSで発信している、前田拳太郎さん。メイクを大切な自己表現として捉え、ポジティブに挑戦を重ねる姿が、多くの人々から共感を集めています。そんな前田さんにとってのメイクに救われた過去、現在までの心境の変化とは?

2024.01.11


01. 初めてメイクをしたときは別人になった気分でワクワクした

01. 初めてメイクをしたときは別人になった気分でワクワクした

01. 初めてメイクをしたときは別人になった気分でワクワクした


02. 人に顔を見られたくない時期メイクが「救い」になった

02. 人に顔を見られたくない時期メイクが「救い」になった

02. 人に顔を見られたくない時期メイクが「救い」になった


03. マイナスをゼロにするためのメイクが楽しみに変わっていった

03. マイナスをゼロにするためのメイクが楽しみに変わっていった

03. マイナスをゼロにするためのメイクが楽しみに変わっていった


初めてメイクをしたときは別人になった気分でワクワクした

初めてメイクをしたときは別人になった気分でワクワクした

初めてメイクをしたときは別人になった気分でワクワクした

前田さんは人と違うことやコンプレックスに悩んだことはありますか?

僕は自分のことをすごく普通な人間だなと思っていて、それがずっとコンプレックスでした。
人と違った、変わったことがしたい。でも、できない。人前で自己主張も、気の利いたおもしろいことも言えない。そんな自分にひそかに悩んでいました。

そんなコンプレックスをどうやって克服しましたか?

僕の場合、メイクをするようになったことが大きいです。最初にメイクをしたのは、学生時代にやっていた競技ダンスの試合のためでした。

もともと海外のスポーツなので、メイクの力を借りて表情豊かに見せることが、ダンスをうまく見せて高得点を取るための大きなポイントなんです。

メイクによって外見を装うことも自己表現力とされるのは興味深いですね。

目力を強くするためにアイラインをがっつり引いたり、眉毛も濃く太く書いたり、それこそラテンダンスなら肌の色から変えたり。舞台メイクに近い感じで、普通のメイクとはかなり方向性は違うんですが、おもしろいですよね。

実際、試合で初めてメイクをしたときは、違う自分になった気がしてワクワクしましたし、普段よりも大胆に表現ができました。もっと大胆になりたい気持ちをメイクが後押ししてくれたんです。

vol.15 - Kentaro Maeda

vol.15 - Kentaro Maeda

vol.15 - Kentaro Maeda

人に顔を見られたくない時期メイクが「救い」になった

人に顔を見られたくない時期メイクが「救い」になった

人に顔を見られたくない時期メイクが「救い」になった

前田さんが普段からメイクをするようになったのは、ダンスでメイクをするようになったのと同時期ですか?

実はメイクをしたい気持ちは前々からあったんですが、普通の大学生だったので、なかなかきっかけがなくて…。
当時はまだ男性がメイクをすることはまだそこまで浸透していなくて、眉を整えるぐらいがせいぜいだったんです。

僕が競技ダンス以外にファンデーションを使って本格的にメイクをするようになったのは、大学三年生のとき、コロナ禍のストレスで肌が荒れてしまったことがきっかけでした。

積極的にメイクを始めたというよりは、必要に迫られて始めたのでしょうか?

そうですね。もう化粧水すら塗れないぐらいひどい状態で、人に顔を見られたくないから、家から出たくない!ぐらいに思い詰めてしまって。

でも、ちょうど俳優を目指そうと決意した時期でもあったので、このままではまずい!と思って、とにかく外に出るためにメイクをすることにしたんです。

外に出るためにメイクをするという気持ちには、共感する人が多いと思います。当時の前田さんにとって、メイクは外に出るための武装だったのでしょうか?

本当にどうしようもない状況だったので、最初は「武装」どころか「救い」以外の何者でもない状態でしたが、外に出られるようになってからは、だんだん自分をガードして勝負するための「武装」になっていきました。

vol.15 - Kentaro Maeda

vol.15 - Kentaro Maeda

vol.15 - Kentaro Maeda

マイナスをゼロにするためのメイクが楽しみに変わっていった

マイナスをゼロにするためのメイクが楽しみに変わっていった

マイナスをゼロにするためのメイクが楽しみに変わっていった

メイクのやり方はどうやって習得しましたか?

最初はなにをどう使えばいいのかも、まったくわからないので、妹に教えてもらいました。
鏡の前に二人で並んで、眉毛はこれを使って、こうして描いて…と文字通り、手取り足取りで(笑)。

光景を想像するだけで楽しそうです。

楽しかったですね。二人でメイクをして写真を撮ってSNSにアップしたり、お出掛けをしたり。
いろんなことに挑戦するうちに、メイクをすることの楽しさに目覚めていきました。

肌荒れを隠すためのメイクが、楽しみに変わっていったんですね。

そうなんです。最初はマイナスをなんとかゼロにしたいという気持ちだったのが、ゼロになると、吊り目を垂れ目っぽく見えるように目の上の内側に強めのシャドウを入れて、アイラインも下向きに入れようとか。プラスに変わりたい欲が出てきました(笑)。

メイクに対する気持ちも、最初はメイクをしないと外に出れないから…というネガティブスタートだったのが、だんだん、もっとメイクを楽しみたい!というポジティブなものに変わっていきました。

メイクをするようになって、気持ちや行動に変化はありましたか?

僕が単純なだけかもしれませんが、メイクをするとスイッチが入って、気持ちが前向きになりますよね。姿勢や表情も変わるし、なんなら性格も変わっちゃう(笑)。

僕はもともと人見知りなので、特に初めましての人とは目を合わせて話すことができなかったんですが、メイクをするようになって、人と目を合わせて話せるようになったし、自信を持って歩けるようになりました。途中でやめてもいいと思うので、まずはやってみるのも良いと思います!

vol.15 - Kentaro Maeda

vol.15 - Kentaro Maeda

vol.15 - Kentaro Maeda

自身の経験を通して、メイクをすることは救いであり、武装であり、お守りのようなものでもあると語ってくれた前田さん。次回は前田さんの「日常メイク」を大公開。自分らしいメイクの見つけ方をアドバイスしていただきます。どうぞお楽しみに!

PROFILE

前田拳太郎

俳優 劇団EXILEのメンバー。
2021年にドラマ『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』でデビュー。同年に特撮ドラマ『仮面ライダーリバイス』にてドラマ初主演を飾り、その後もドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』『わたしのお嫁くん』『君には届かない。』『トクメイ!警視庁特別会計係』など出演。
2月10日(土)に上演する朗読劇 『BOOK ACT FINAL「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」』に出演する。

STAFF

Photo:Kyohei Nagano(TRON)
Hair&Make:Takeyuki Sato(HAPP’S)
Stylist:Yamato Kikuchi(Rising Sun)
Text:Keiko Iguchi
Edit:Maya Miyasaka,

Mizuki Katsumata,Minami Miyakawa,
Yu Tajima(Roaster)

Related Articles

Page Top