自由と不自由のはざまで、自分らしく生きること。 #nomorerules. vol.13 #2 あの  2022.09.28

自由と不自由のはざまで、自分らしく生きること。 #nomorerules. vol.13 #2 あの  2022.09.28

自由と不自由のはざまで、自分らしく生きること。 #nomorerules. vol.13 #2 あの  2022.09.28

今年メジャーデビューを果たしたソロアーティストであり、バンド「I’s」のボーカル&ギターであり、映画やドラマ、バラエティでも神出鬼没に活躍するあのさん。有名になるにつれて増えていくさまざまな抑圧のなかで、彼女が考える“自由でいること、自分らしくいること”とは?


01. 表現するなかで感じてきた“自由と不自由”


02. 音楽やステージが支えてくれるもの


03.  自分の良さに気づければ、自分らしくいられる


NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

楽しんでもいい、笑ってもいいと思えるようになった

楽しんでもいい、笑ってもいいと思えるようになった

楽しんでもいい、笑ってもいいと思えるようになった

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――KATEは「no more rules.」をコンセプトに掲げていますが、あのさんは“縛られたくない”と思うことはありますか?

あります。芸能人だからという理由で行動や発言が制限されることとか、そういう縛りが嫌だなっていうのは常日頃思っています。今ってとくに発言の自由が大きくなってる時代で、それはすごくいい傾向だから、見る側にもあると思うし、同じように僕らにもそれがあっていいはずって思っちゃう。あと、自由でいいとは思うんですけど、酷い言葉でも有名人だから仕方ないっていうのは、そうなのかな?って思います。だって僕らだって人間だから。「芸能人相手だからって何言ってもいいわけじゃないぞ」って感じ。……怒ってないですよ(笑)。

――アーティストは「自由な表現」と「行動や発言の制限」をどちらも求められる。それは矛盾することでもありますよね。

そうなんです、都合がいいんですよ。もう少し自由と不自由のバランスが取れたら、アーティストは生きやすくなると思う。もちろん何でも自由だったら面白みもなくなるし、不自由があるからこそ自由があるとも感じるから、本当に難しいです。

SCROLL   SCROLL

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――逆に、自分で自分を縛ってしまうことはありますか?

今もそういう社会の大きな圧力だったり、大人の目みたいなものは怖いけど、それは無視してやりたいことをやってるんです。でも、昔は自分が楽しんだり笑ったりしちゃだめだと思ってるときがありました。罪悪感というか、「楽しいことがあると、次に絶対嫌なことが待ってる」と思ってしまって。それまでの経験上いつもそうだったから、自分からセーブして笑わなくなった時期が何年かありました。

――そういう考えが変わってきた感覚はありますか?

うん、前よりはその場その場を楽しむことができるようになったなって思います。心の底から笑うっていうことは少ないし、今も笑ってる自分を客観視してしまう自分はいるんです。でも、そういう感覚が変わらずあるなかで、ちゃんと面白いことに笑ったり、楽しんだりできる瞬間が増えてきました。

否定も肯定もあるけど、自分はこれでいい

否定も肯定もあるけど、自分はこれでいい

否定も肯定もあるけど、自分はこれでいい

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――学校や会社だけじゃなく、どんな場所でも「何かに合わせないといけない」という瞬間はあると思うんです。周りの考えと自分の意見にズレがあるとき、どうしていますか?

僕の場合は、なんでもいいですよって思う部分は周りの意見を大切にします。でも、「どうしても自分はこうしたい」って思うものがあるときは、ちゃんと伝えるようにしています。そこにはっきり線引きがあると思う。

――まったく知らない人にSNS等で、否定的な意見をぶつけられることも多いですよね。

そういう仕事だからとか、そういう人もいるんだなと思うしかないけど、自信がなくなっちゃうときもあります。やっぱりいい意見を知るためには、悪い意見も見えてしまうから、避けられなくて。でも心の底では結局「自分はこれでいいや」って思ってるから、何を見ても変わらないですね。

――そういう言葉がすごく気になってしまうとき、支えになったもの、助けになったものってありますか?

誰かに相談するっていうことはしないから、本当に誰にも言わないんです。でも、音楽とかステージっていうのがそもそも支えだし、自分が否定してきた部分を面白くしてくれる周りの人たちにはすごく支えられてきたなって思います。バラエティでは自分のコンプレックスも一瞬で武器になって、ポジティブに変えてもらえる。それってすごくないですか?とくに芸人さんのそういうところがすごく好きで、リスペクトしています。

SCROLL   SCROLL

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世間が見る「あのちゃん」の奥にあるもの

世間が見る「あのちゃん」の奥にあるもの

世間が見る「あのちゃん」の奥にあるもの

――活動の幅がどんどん広がっていくなかで、すべてに共通する“自分らしさ”ってどういうものだと思いますか?

よく「あのちゃんらしくやってください」って言われるんですけど、自分ではそれがよくわからないんです。自分はずっと自分として生きてるから、何が“自分らしさ”なのかわかってなくて「どんなのが僕ですか?」って。でも世間のイメージする「あのちゃん」のキャラクターは、すごくわかりやすい感じなんだろうなって思う。

――そういう「あのちゃん」のイメージもわかったうえで、それを裏切ってみたり、乗っかってみたりしてるのかなって。

うん、そうですね(笑)。表面的なものしか見ない人には僕も表面的な部分しか出さないし、それで面白いとか楽しいって言ってもらえたら別にそれでいいかなって。ただ、ファンの人はもっと奥まで見ようとしてくれるから、そういう人には自分の考えを話したり、ライブで表現したりする。だから、そうやって自分自身が地層のようになってるのかなと思います。

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――あのさんが思う「なりたい自分」ってどんな自分ですか?

そういうものはあんまりないかもしれないです。違う誰かになるのは無理だし、その人にはその人の良さがあるから、「自分の良さに気づく」のが一番早いのかなって。それを大きくしていけば、自分が自分になりたいと思えるというか。

僕も「自分がこんなんじゃなければよかった」ってずっと思ってたけど、自分の良さをわかって生きることができたら、今の自分以外になりたいとは別に思わないのかなってだんだん感じてきました。もし理想と現実のギャップに苦しむ人がいたら、もう少し自分をちゃんと見てあげてほしいって思います。

次回は、「あのちゃんメイク」の秘密をたっぷりお届け。また、ファッションの一部としてメイクを楽しんでいるという彼女に、メイクとの関係性について語っていただきます。

期間限定配信:2023年2月末頃まで

NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

Profile

あの
アーティスト、タレント、俳優、モデル。SNS総フォロワー170万を持ち、若い世代の女性を中心に人気を誇る「あの」。2020年9月1st Digital Single「デリート」のRELEASEを皮切りに、アーティスト名義「ano」にて音楽活動を開始。2022年4月にあの本人が作詞を手がけた、アニメ「TIGER&BUNNY 2」EDテーマソング「AIDA」でトイズファクトリーよりメジャーデビュー。自身を中心に組んだバンド「I’s」も活動中。音楽活動だけに留まらずタレント、女優、モデルとマルチに活動。

Staff

Photo:Yui Fujii
Hair&Make:URI
Stylist:Miri Wada
Text:Mayu Sakazaki
Edit:Junko Inui,Asako Tanaka,Rei Yanase,
Mizuki Katumata,Hiroto Okazaki(Roaster)

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