柔軟な心が、自分にしかできない表現を生む。 #nomorerules. vol.11 #1 yurinasia  2022.05.23

柔軟な心が、自分にしかできない表現を生む。 #nomorerules. vol.11 #1 yurinasia  2022.05.23

柔軟な心が、自分にしかできない表現を生む。 #nomorerules. vol.11 #1 yurinasia  2022.05.23

10代のころから、地元の福岡県・水巻町を拠点に活動するダンサー・yurinasiaさん。独自のダンススタイルを確立する彼女は、踊り、時に演じながら、さまざまな自己表現に挑戦しています。多彩な表情を生みだす、そのインスピレーションの源とは?


01. 自己表現は、自分を知ることから


02. 日常の全てが、インスピレーションの源


03. 怖がらずトライすることで、個性が見えてくる


NO MORE RULES.

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まずは、自分自身を認めてあげること

まずは、自分自身を認めてあげること

まずは、自分自身を認めてあげること

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──10代でダンスを始め、その後すぐにダンスインストラクターとしての活動も始められたyurinasiaさんですが、ダンスに出合ってから自分のあり方は変わりましたか?

もとは内気でしたが、きちんと思っていることを表現できる性格に変わりました。以前は気持ちを心の中に閉じ込めがちでしたが、ダンスと出合った瞬間、それまで考えたり悩んだりしていたことが頭の中で破裂するような感覚がしたんです。自分の意思で思いのままに体で表現する時間が心地よかったし、いろんな感情をダンスにのせることで心が軽くなったというか。それ以来いつも素でいられるようになって、いい意味で適当になれたんです。本来の自分の性格はこうなんだ!と気付かされました。

──現在2人のお子さんを育てながらダンサーとして活躍されていますが、母親になってから自己表現に変化はありましたか?

昔よりオープンになって、守りに入らずにいろんなことをやってみよう!という心持ちになりました。普段はスクールでダンスのインストラクターをしているのですが、教える立場としても一人のダンサーとしても、より自信と強さを持てるようになったと思います。

表現における変化で言えば、躍る曲やダンスのジャンルにとらわれなくなりました。ダンスって、各ジャンルにきちんとルーツがあるんですよ。私のダンスのベースはヒップホップ(ダンス)なんですが、以前は「ヒップホップにはこうした歴史があって、こんな曲で、こういう服装で躍るもの」という基礎を中心に学んできました。でも母親になり、この子たちを守るためにはなんでもできる!というマインドになってから、そうした「このジャンルはこうあるもの」という固定概念が吹っ切れて。もちろん土台にはあるけれど、J-POPでヒップホップダンスを踊ることもあるし、好きな服を着て、好きな曲で自由に踊りたい!という、自分が心からいい!と感じたことを素直に表現できるようになりましたね。

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SCROLL   SCROLL

SCROLL   SCROLL

SCROLL   SCROLL

──yurinasiaさんにとって、“自己表現”とは何でしょうか?

自分自身を知って、認めてあげること。そうすると特別なことをしなくても、発する言葉や行動全てが「自己表現」として成立するようになると思うんです。それに自分を認めることができたらもっとポジティブになれるし、日ごろのちょっとした出来事もより楽しく感じられて、毎日が生きやすくもなるんじゃないかな。さらに私の場合は、表現の根底に育ってきた環境と両親への感謝があるんです。その思いをダンスに込めることで、自分らしい自己表現(踊り)ができていると感じますね。

毎日の小さな感動が、 躍るときの気持ちを高めてくれる

毎日の小さな感動が、 躍るときの気持ちを高めてくれる

毎日の小さな感動が、 躍るときの気持ちを高めてくれる

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──yurinasiaさんのダンス表現はどのように形作られていますか?

インスピレーションという視点から考えると、一番は楽曲ですね。耳で聴く以外にもMV(ミュージックビデオ)から視覚的にもダンス表現のイメージを膨らませていきます。スクールで生徒たちに教えるダンスに関しては、家事をしながら振り付けを考えることが多くて。例えばキッチンで料理しながら手を動かしてみて、そこからパズルのように動きを組み立てていくことも。

また、私は振り付けと服装、メイクまで全てがそろったときに初めて一つのダンスが完成すると思っています。だから踊る楽曲に合わせて洋服を選びますし、楽曲のCDジャケットやアートワークの色味をメイクに取り入れることもあります。

SCROLL   SCROLL

SCROLL   SCROLL

SCROLL   SCROLL

──表現の幅を広げるために、日常的に意識していることは?

いちいち感動すること。子供たちの成長もそうだし、映画やテレビを見るときも、ちょっとした感情を大きく膨らませるように心がけています。例えば映画を見ながら「泣きそう」だと感じたら、もっと泣けるように自分の中で解釈したり、楽しいと感じたなら、その気持ちをより高めることを意識しながら見ます。それを続けるうちに感情の振り幅が大きくなって、気持ちを動きに乗せやすくなりましたね。踊りながら涙があふれそうになったり、大爆笑したりすることもあるんです。

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──ダンスにおいて、悩んだり壁にぶつかったりしたときはどう乗り越えていますか?

そういうときは、踊りません。「踊りたい!」という感情を復活させることに重きを置いて、買い物に出かけたり、メイクを変えてみたり、映画を見るなどしてリフレッシュします。その時間は“何気ない日常にもインスピレーションの元となるものがたくさん転がっている”ことを再確認するためでもありますね。そしていざ踊るときは、そんな負の感情をダンスによって「楽しい!」に変換しています。

何事もまず、プラスの感情で接してみる

何事もまず、プラスの感情で接してみる

何事もまず、プラスの感情で接してみる

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──独自のダンス表現を確立するために、どんなことをしてきましたか?

「これは苦手かも……」とは考えずに、全てに対して「おもしろそう、好き!」という気持ちで接するようにしていましたね。そうやって積み重ねた経験を研ぎ澄ますことで、結果的に今の私があると思います。私の場合はダンスですが、何事においても否定から入らずに「それ、いいね」を合言葉にモノゴトを見るようにすると、自然に引き出しが増えていくはず。生徒たちにもよく、そう話します。

はじめの印象がマイナスだとしても、いいところを引き出す努力をするのが大切。はじめから拒否してしまうと可能性も狭まってしまうし、もったいないと思いませんか? 私のダンススタイルも、そんな柔軟さから確立されてきたのかなと感じています。

──“自分らしさ”について迷っている人に、メッセージをお願いします。

日ごろから生徒たちと接する中で感じることですが、気が付いていないだけで、人は必ず他人にはないモノを持っていると思います。でもやっぱり、自分ではなかなか分からないものですよね。そんなときは、人に聞いてみるのもいいかもしれない。それを知った上で、自らのいい部分も悪い部分も受け入れてあげると、やがてそれが個性になって、自分らしい表現に繋がったり表現方法を見つけるヒントにもなったりするのではと思います。

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思うままに自己を表現するyurinasiaさん。次回は、彼女が「縛られないマインド」でいられる理由を探っていきます。

NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

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Profile

yurinasia
1992年、福岡県生まれ。ダンサー・コレオグラファーであり、2児の母。10代からダンスを始め、形にとらわれない独自のスタイルにより数々のコンテストで賞を受賞。現在は地元でブレイクダンサーの夫・ayumuguguと主宰する「jABBKLAB(ジャブクラブ)」でダンスインストラクターを務めながら、多岐にわたって活躍する。近年では『Vaundy』『優里』などのMV出演をはじめ、『日清食品』や『UNIQLO』のCMにダンサーとして出演。そのほか振り付けや演技指導にも力を入れており、年々表現者としての幅を広げている。

Staff

Photo:Yui Fujii
Hair&Make:Kazuma Kimura(skavati)
Stylist:Remi Takenouchi
Text:Wako Kanashiro
Edit:Asako Tanaka,Rei Yanase(Roaster)

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