すべては音楽のために、なりたい自分になる。KATE TOKYO MAGAZINE #nomorerules. vol.3 渋谷龍太(SUPER BEAVER) 2020.12.25

すべては音楽のために、なりたい自分になる。KATE TOKYO MAGAZINE #nomorerules. vol.3 渋谷龍太(SUPER BEAVER) 2020.12.25

すべては音楽のために、なりたい自分になる。KATE TOKYO MAGAZINE #nomorerules. vol.3 渋谷龍太(SUPER BEAVER) 2020.12.25

“no more rules.=なりたい自分は自分でつくる”。KATEのコンセプトのようにルールに縛られず、自分らしく自己表現をして生きる人にインタビューする#nomorerules。心に刺さる真っ直ぐな歌詞と曲調で、幅広い年代から人気のロックバンド「SUPER BEAVER」のボーカル・渋谷龍太さんの“自分らしさ”とは?


01. “何でそんなに変なの着るの?”


02. ずっと自分らしさが欲しかった


03. 縛られているルールは自分が勝手に定めたもの


NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

フロントマンたるもの、目立ってなんぼ。 化粧はそのための一つの方法

フロントマンたるもの、目立ってなんぼ。 化粧はそのための一つの方法

フロントマンたるもの、目立ってなんぼ。 化粧はそのための一つの方法

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—個性的なルックスも人気の渋谷さんですが、メイクを始めたのはいつからですか。

2~3年前くらいからかな。好きなバンド「日本脳炎」に影響を受けたっていうのもあるんですけど、“こいつボーカルだな”って一発で分かるバンドや海外のグラムロックの人たちの存在感が結構好きで。それで一人間であり一アイコンじゃなきゃいけない場合、自分も何か面白いことをしないとって考えて、化粧を始めてみました。

SCROLL   SCROLL

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—メイクをしたときのメンバーの反応はどうでしたか。

メイクの前に柄シャツを着始めたときがあったんですけど、そのときは“何でそんな変なの着るの?”ってめちゃくちゃ言われました。でも僕はフロントマンとは?ということを考えた末、柄シャツを着ているってことを話したら、理解してもらえました。それからは髪を伸ばしたり化粧をしたりしても、メンバーは分かってくれているので何も言われなかったですね。

某ライブでフロントマンが着ている姿を見て、着始めたという柄シャツ。自宅にはたくさんのコレクションが。※本人私物

某ライブでフロントマンが着ている姿を見て、着始めたという柄シャツ。自宅にはたくさんのコレクションが。※本人私物

某ライブでフロントマンが着ている姿を見て、着始めたという柄シャツ。自宅にはたくさんのコレクションが。※本人私物

—デビューからルックスも変化したんですね。

もう全然違いますね。一つずつ何かを探していって、15年かけて今のスタイルになれました。今が一番好きです。模索しながらバチってハマったときの快感も好きだし、身の丈より少し上かもっていう格好をして、自分自身をそのレベルに高めていく作業も好き。派手な見た目なのに内面地味、っていうのは嫌なんで、人間として中身も華やかになれるよう、本を読んだり落語を聞いたり、そういうことも欠かさないですね。

全部説明つくから、見た目への批判は特別怖くない

全部説明つくから、見た目への批判は特別怖くない

全部説明つくから、見た目への批判は特別怖くない

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—メイクをすると、マインドに影響はありますか。

今からやるぞ!って気持ちがパキッとする感じはあります。僕はいつでもSUPER BEAVERの渋谷龍太でいられるよう、コンビニ行く時も意識しています。化粧もその一つだったりします。僕たちを好いてくれている人に会ったときに、がっかりさせたくないので。だから“メイクをすると気持ちがこうなる”ってよりも、“フロントマンはこうあるべきだからメイクをしている”って感覚です。

—メイクにこだわりはありますか。

そんなにないですね。ただメイクさんには、よく汚くしてくださいって言います(笑)。かっちりしすぎずキレイ過ぎないのが好きですね。ああいう風になりたい、っていう漠然とした像はあるので、こだわりっていうよりも、憧れている像に近づけたらいいなと思っています。

—見た目について、周りの目が怖いなと思ったことはありますか。

全く無いですね。何でこういうファッションと化粧をしているのか、自分の根幹の部分で全部説明がつくことをやっているので。何だかよく分からないでやっていたら不安になるだろうけど、何でやっているかを自分が一番知っているから、少しも怖くないですね。

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自己表現するには、外見と内面 どちらも欠けないようにすることが大事

自己表現するには、外見と内面 どちらも欠けないようにすることが大事

自己表現するには、外見と内面 どちらも欠けないようにすることが大事

—自己表現をし始めたのはいつからでしたか。

見た目について迷いまくっている高校生のとき、始めて髪をピンクにしました。短期的に一発で表現できるのが見た目を変えることなので。でも中学生くらいからずっと、自分らしさが欲しいって悩んでたんですよ。家族である父ちゃんや周りに個性的な人が多すぎて、僕は◯◯の息子、◯◯の友達としてしか見られていなかったので。自分はこういう人間だ、これが好きだっていうのが欠損していて、高校の時は自己表現についてよく考えていましたね。

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—自己表現するとは、どういうことだと思いますか。

自分を表現するっていろんな方法があると思うんですけど、僕が大切にしているのは、外見も内面も均等に上げていくことです。見た目を派手にするなら、いろんなことに基づく理由がないとペラいし、中身だけをブラッシュアップしていっても、それを表現するための見た目が伴わないといけない。外見と内面、どちらも欠けないようにすることが大事って思っていますね。言葉遣いもそうだし、人に対する接し方や敬意の払い方って、顔とか声に滲み出ちゃうから。

—自己表現することはすべての人に必要でしょうか。

自分が求めればじゃないかな。やりたい人もいるし、表現したくないって人もいるだろうし。それは生き方のスタイルの違いだから、したいと思ったらすればいい。僕は音楽で自己表現したり想いを伝えたりすることが多いけど、身内だろうがなんだろうが、自分の気持ちと他の人の気持ちの100%を共有し合うことはできないと思っていて。ただ99.999%に近づくように、そのパーセンテージを上げていく作業はしっかり続けて行きたいですね。

縛られているルールは自分が勝手に定めたもの。 そういうものは確信的に壊していきたい

縛られているルールは自分が勝手に定めたもの。 そういうものは確信的に壊していきたい

縛られているルールは自分が勝手に定めたもの。 そういうものは確信的に壊していきたい

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—KATEは「no more rules.」というコンセプトを掲げていますが、これについてどう思いますか。

すべてのいろいろな物の根幹な気がしています。でもこれを聞いても、行動にパッと移せない人もいるだろうなとも思います。

SCROLL   SCROLL

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—渋谷さんが破りたいルールは何ですか。

自分が身をおいている環境において守らなきゃいけないルールは存在するし、それを守るのはとても素敵なことだと思っています。そういうルールを厳守する人は、人間としてすごく好きです。ただKATEさんが言っているルールってそこじゃないと思う。アウトローで行こう、ってことじゃない。自分の中で勝手に設けて定めちゃっているルールとか、全く求められてない部分で引いてしまった線のことだと思うんです。

—そういうルールは破るべきでしょうか。

破りたければでいいんじゃないですかね。僕は音楽の活動のなかで、違ったジャンルの人たちとやるのがすごく好きなんですけど、僕たちみたいな音楽をやっている人たちが、なんでハードコアの人たちと一緒にやるの?ジャンル全然違うし変だよって言う人もいる。でも大好きなんだもん、って思う。そういうルールは確信的に壊しにいっていますし、すごく素敵なことだと思いますね。

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—渋谷さんがご自身で自分らしい、オンリーワンだと思うところはどこでしょうか。

“普通”なところですね。普通ってなんなんだって話にもなりますけど、バンドマンて一般的にカテゴライズすると変な部類に入るやつが多いんですよ。変わった感覚を持っていてそれがすごく素敵だけど、僕にはそういう感覚がまったくないんですよ。でもこの普通の感覚を突き詰めた奴ってあまりいないから、僕は“普通”を極めてやろうと思っています。普通でも、突き詰めりゃなんでも強くなると信じていますから。

NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

NO MORE RULES.

Profile

渋谷龍太 Ryuta Shibuya
1987年東京都出身、新宿育ち。2005年に柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原“32才”広明(Dr)と4人組ロックバンドSUPER BEAVERを結成。15年に渡りボーカルを務める。2017年から1年間、ニッポン放送『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティやSPACE SHOWER TV「スペシャのヨルジュウ♪」でレギュラーVJを担当したり、結成15周年記念サイトでは小説を書き下ろしたりと、音楽以外の活動でも幅広く活躍している。

Staff

Hair&Make:Tomoka Kitsunai
Text:Ayumi Kinoshita
Edit:Sara Fujioka,Haruyo Sugie(Roaster)
Design:Fuyuko Manome

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